想いを持って生きていくこと。
今年は、その大切さを実感した一年でした。
日々、積み重ねてきたものが当たり前に叶えられると思っていたこと。
いつでも、どこでも自由に、思い立つまま実行できたこと。
そんなことが、今年は簡単ではなくなりました。
距離を超えることや、直面せずとも叶っていたことは、
時代が運んだ便利さに支えられていて、
「便利」が当たり前になったことで、
特別なことだという認識なく簡単に選択が出来ていたもの。
今年は、その「便利さ」の一方で、
簡単に崩れる「脆さ」のようなものを考えられさせられた一年でした。
離れた家族や友人に、簡単に会うことが叶わなくなること。
いつでも踏み入れることが出来る思っていた場所に、入ることさえ叶わなくなること。
日々、刻々と変わる状況が続いていた中で、
「何を大切に考え、何を優先し、何に愛を注いでいきたいか」
ということをしっかり考え、機を捉え適切に判断し、自身の責任で行動をすること、
そんなことが試された2020年だったな、と思います。
’’thoughts”とは、「想い」という意味の単語です。
想いを胸に、自分にとって大事なものを理解し、大切に取り扱う。
大切なものに対して、正直に、誠実に、温かくいられるように。
果たすべきことを、後悔も心残りもないように、しっかりと果たせるように。
たとえ今すぐでなくても、適切なタイミングを捉え実行するためには、
自分の大切なものを、しっかりと心に留めておく必要があると思うから。
それはきっと、結果として自分を大切にするということ。
自分の大切なものを大切にすること、
そのためには、自分の心の中を見つめ、気づき、捉まえて、温める。
「便利」の脆さの中で、当たり前だとふんわりと生きているだけでは気づかない、
自分の心の声を、しっかりと見つめること。
想いをもって生きる、ということは、
自分や、自分の大切なものを愛していく、ということだと思うから。
’’thoughts”を胸に、
限りある時間と機会の中で、大切に大切に人生を過ごしていくことができたら、
2020年の締めくくりに製作したSweatには、そんな想いが込められています。